カリウムの副作用と効果・効能
カリウムの副作用と効果・効能
カリウムの副作用と効果・効能をみてみましょう。
◆カリウムとは
カリウムは、生きていくうえで欠かせないミネラルで、
体内には体重1sあたり約2gのカリウムがあります。
カリウムはすべての細胞の中に存在し、
細胞外液に多いナトリウムと異なり、カリウムは98%が細胞内に存在します。
ナトリウムが体内に過剰に蓄積すると、カリウムが体外への排泄を促します。
この働きにより、ナトリウムを摂取し過ぎても
体内は一定のバランスを保つことができるのです。
しかし、食生活の乱れや塩分過多が原因で、不足しがちなミネラルの一つです。
◆カリウムの過剰摂取による副作用
カリウムの過剰摂取による副作用は確認されていません。
ただし、腎臓機能が低下している方は、
過剰摂取した場合、高カリウム血症の原因となります。
高カリウム血症の症状は、筋力の低下、嘔吐などの胃腸症状、
知覚過敏、不整脈などの心臓の拍動の異常が起こります。
症状が重くなると危険な不整脈のために心臓停止の恐れがあります。
・胃腸障害
・吐き気
・下痢
・嘔吐
・げっぷ
・潰瘍ガン
・鼻咽喉ガン
◆カリウムの効果・効能
カリウムはナトリウムとともに、細胞内の浸透圧を一定に保って、
高血圧を防ぐ働きなどがあり生命維持に欠かせない栄養素です。
・高血圧を予防
・むくみを予防、改善
・体内の水分量調節
・神経細胞(膜)で刺激伝達を行う
・筋肉を正常に保つ
・細胞のエネルギー生産作用
・腎臓における老廃物の排泄を促進
・腎臓でのナトリウムの排出
・尿酸の排泄を促し、尿酸値を下げる
◆カリウムが不足すると
普段の食生活でカリウム不足になることは少ないですが、
偏食が原因でカリウム欠乏症を引き起こす事はあります。
また、大量の汗とカリウムが共に失われて起こる低カリウム症や
利尿剤によりカリウムの排泄量が増えると脱力感や食欲不振なども起こります。
・低カリウム血症(筋力低下、けいれん、麻痺)
・食欲不振
・吐き気
・疲れ
・めまい
・高血圧
・不整脈
・心不全
・排尿困難
・手足の痙攣
・神経障害
◆カリウムが多く含まれる食品
・ヒジキ
・ノリ
・アボカド
・バナナ
・サトイモ