リンの副作用と効果・効能
リンの副作用と効果・効能
リンの副作用と効果・効能をみてみましょう。
◆リンとは
リンは、体を構成する重要なミネラルのひとつで、
筋肉、神経、脳、肝臓などの組織に含まれています。
体内に最も多く含まれるミネラルはカルシウムですが、
次に多いのがリンで、体重の約1%ほど体内に存在しています。
そのうちの80%がマグネシウムやカルシウムと結びついており、
リン酸マグネシウムやリン酸カルシウムとなって、骨や歯などを形成しています。
それ以外は、たんぱく質・脂質・糖と結合した
有機リン酸化合物として、体内のすべての細胞に存在します。
そこで核酸やATP、細胞膜やリンたんぱく質などの構成成分となります。
脳への働きにも関与していて、リン脂質となって脳をつくるために欠かせません。
◆リンの過剰摂取による副作用
加工食品や食品添加物を摂取しすぎると、
各種リン酸塩の摂取量が過剰になるケースがあります。
リンを過剰に摂取すると、骨成長不全などを引き起こします。
・骨量減少による骨の弱体化
・低カルシウム血症
・肝機能の低下
・腎臓結石
・副甲状腺機能の亢進
・腎機能の異常
・腎不全
◆リンの効果・効能
リンは十二指腸や大腸から吸収されますが、
ほとんどは尿として排出されてしまいます。
リンはビタミンDの働きで吸収を促進され、
カルシウムと結合して骨や歯の主成分となります。
・エネルギーサイクルの正常化
・神経の伝達の補助
・筋肉の収縮を補助
・核酸の成分
・ビタミンB群の働きを補助
・体液のpH値の調整
・体液の浸透圧の調整
◆リンが不足すると
リンはほとんどの食品に含まれているので、
普通に食事をしていればリン不足になることはありません。
ただし、腎臓機能障害を有している場合や、
アルミニウムやマグネシウムを大量に含む胃薬を摂取した場合には、
リン不足になる可能性が大きいのです。
・骨軟化症
・新陳代謝の低下
・神経痛
・歯槽膿漏
・腎臓結石
・倦怠感
・筋力の低下
・溶血性貧血
・筋萎縮
・胸郭の変形
・くる病
◆リンが多く含まれる食品
・プロセスチーズ
・煮干し
・卵黄
・アーモンド
・凍り豆腐