亜鉛の副作用と効果・効能
亜鉛の副作用と効果・効能
亜鉛の副作用と効果・効能をみてみましょう。
◆亜鉛とは
亜鉛はマグネシウムと同様、体の中で非常に多くの役割を果たします。
主に細胞分裂や新陳代謝、タンパク質の合成、
抗酸化、アルコール分解、免疫活性化、育毛などの働きがあります。
亜鉛は体重70kgの男性で約2.5gの亜鉛が体内に存在しています。
亜鉛の摂取量は鉄と同じくらいですが
尿や汗の中に排泄される量は 鉄の十倍も多いのです。
また加齢によっても 尿中の亜鉛の排泄量が増えます。
つまり、鉄よりも体内に維持しづらいミネラルといえます。
ちなみに、亜鉛は植物性タンパク質と一緒に摂ると 吸収が促進されます。
◆亜鉛の過剰摂取による副作用
亜鉛は通常の食生活で過剰摂取することがほとんどないため、
健康に害が出る心配はほとんどありません。
しかし、サプリメントで過剰摂取による急性亜鉛中毒では、
めまい、吐き気、胃障害、腎機能障害、神経症が起こります。
また、長期的に亜鉛を過剰摂取すると、
亜鉛が銅や鉄の吸収を妨げるため銅欠乏や鉄欠乏を招きます。
また、活性酸素を除去してくれる、
抗酸化酵素であるSOD酵素などの活性が低くなるともいわれています。
・コレストロールと糖代謝の異常
・白血球の減少
・貧血
・免疫の低下
・鉄と銅の欠乏症
・嘔吐
・発熱
◆亜鉛の効果・効能
亜鉛は、性別問わず必要なミネラル成分で、様々な効果・効能があります。
・味覚を正常に保つ
・成長を促進
・抜け毛を予防する効果
・ホルモンバランスの調整
・血圧降下作用
・コレステロールの上昇を抑制
・糖尿病を予防
・インスリン、成長ホルモン、性ホルモンをつくる
・コラーゲンの合成促進
・脳機能の正常化
・酵素の活性化
・細胞分裂新陳代謝を促進
・胎児の成長
・精子の生成
・免疫の向上
・二日酔いを防ぐ
◆亜鉛が不足すると
亜鉛が不足すると、様々な欠乏症が起こります。
亜鉛は核酸の合成に関わっており、
不足すると細胞の分裂や再生がうまくいかなくなります。
最も代表的な亜鉛の欠乏症は、味覚障害、
肌のかさつきや皮膚炎、脱毛、爪の斑点、胃腸障害、免疫機能の低下、
下痢、貧血、精神障害など症状がみられます。
男性の場合は、性機能低下、
女性の場合は、胎児の成長不良や奇形を引き起こす危険があります。
子どもの場合は、成長障害や鉄欠乏性貧血です。
そのほかの不足による症状は以下のとおりです。
・動脈硬化
・うつ
・記憶力の低下
・視力の低下
・皮膚炎
・感染症にかかりやすい
・抜け毛や切れ毛が多い
・髪の毛の伸びが遅い
◆亜鉛が多く含まれる食品
・牡蠣
・あさり
・ゴマ
・レバー
・とうもろこし
・玄米
・チーズ
・スルメ
・大豆
・豆腐
・納豆
・そらまめ